▪️ Tour of  WEROAD   episode 38▪️

 

<完成記念式典>

 

寒さが募るこの冬、令和元年12月1日に、豊島区民センターにてウイ・ロード再生事業の完成記念式典が行われました。

 

 

式の中では、高野区長をはじめ豊島区役所の方々や植田さんをサポートしてきた区民の皆さまが、植田さんが壁画を完成させるまでのエピソードをそれぞれの視点で話されました。Tour of WEROADの記事を書いてきた湯澤美菜も、女性のアーティストを間近で見ていての感想と、お祝いの言葉を述べさせていただきました。

また関係者のインタビュー映像も流れ、このウイ・ロード再生に当たって、どのような経緯で植田志保さんが8ヶ月間という公開制作を行うことになったのかが語られました。

 

始まりは一冊の本でした。植田志保さんが装画を担当した若松英輔さんの『言葉の羅針盤』です。

ウイ・ロードの壁面をアートで飾りたいと考えていた豊島区役所の方がこの本の表紙を見て、この絵を描いた人にオファーしてみたいと思い、植田さんに声が掛けられました。

当初、豊島区は植田さんの既存の絵をデジタル化して壁に並べるという案を彼女に提示しました。

植田さんはその案を一度持ち帰り、自らウイ・ロードを歩いてみました。そしてこの雑司が谷隧道を再生するためにはどうしたら一番良いかを思案しました。

 

 

そして色々思いを巡らせて最後に思い至ったのが、壁に直接描くという方法、それも公開制作でというものでした。

当然のことながら豊島区の道路整備課の方々も驚きましたが、植田さんの話を聞くにつれ、この少し突拍子もない案がウイロードの再生には不可欠だと思うに至ったようでした。

 

 

彼女の熱意に押され、高野区長へのプレゼンテーションを経て、この壮大な計画が実現することになりました。植田さんの描画の力はさることながら、豊島区役所の方々、酒井建設の皆さま、そして区民の皆さま、そして毎日ウイ・ロードを通る方々の協力があり、この再生事業は完成したのでした。これだけ多くの人々の気が込められた公共の事業は類を見ず、担当していた豊島区役所の方々の目が輝いていたのがとても印象的でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

* ウイ・ロード内部のイメージは、77mある全長が5区画に分けられている構造に着目し、古代中国に端を発する自然哲学思想である五行思想になぞらえて、各区画を「木」「火」「土」「金」「水」のセクションに振り分けています。五行説は、この5つの要素が相互に関係し、その生滅盛衰によって天地万物が変化し、循環するという考えが基盤になっています。

−参照wikipedia五行思想より。

 

 

 

文 minayuzawa