▪️ Tour of  WEROAD   episode 28▪️

 

いつもより今年は早く過ぎ去ろうとしている夏が、池袋にも別れを惜しむようにジリジリと照っています。

南側の壁画制作は、「雑司が谷隧道」のプレートが置かれたちょうど真ん中に達しました。

 

 

そしてそのプレートの横に描かれているのは、暖かく優しい光のような黄色とそれを精一杯受け止める草木のような描画でした。

 

 

トンネル構造のウイ・ロードは光が入りずらく実際に薄暗いだけでなく、戦後ヤミ市などのイメージも引きずり、物理・心理両面に暗さが迫る場所でした。

そう考えると、ウイ・ロードが持ち合わせてきた「暗さ」は、時代の濁流に飲み込まれ流れついた人々の心、ひいてはきらびやかに発展した戦後東京の影をも象徴していたかのように思われました。

 

 

そして、ちょうどその中央に今、色の力で優しい光がもたらされました。

闇があるから輝く、色の光です。

 

 

 

 

 

 

 

* ウイ・ロード内部のイメージは、77mある全長が5区画に分けられている構造に着目し、古代中国に端を発する自然哲学思想である五行思想になぞらえて、各区画を「木」「火」「土」「金」「水」のセクションに振り分けています。

*五行説は、この5つの要素が相互に関係し、その生滅盛衰によって天地万物が変化し、循環するという考えが基盤になっています。−参照wikipedia五行思想より。

 

 

 

文 minayuzawa