▪️ Tour of  WEROAD   episode 25▪️

 

 

残暑に入った池袋は、時折カーテンがかかるようにふわりと優しい雨が降っては湿度が上がり夏の日差しと熱気を盛り上げています。

 

 

今取り掛かっている(東口方面向かって左側の)区画は8月いっぱいまでの期間で行われており、これをもって「木」「火」「土」「金」「水」のうち、「木」と「火」の一部が左右壁と天井にぐるっと立ちあがることになります。

 

 

かしましいネオンサインやスピーカーの広告とビル群で包囲されている池袋駅前で、まるでそのまま地下へ掘削されたかのようだった以前のウイ・ロードはコンクリート一色でした。しかし今は、植田さんの描画の特徴である抽象的な表現がその内部に広がり始めたことで全体に漂っていた陰気が掃け、新しい風が通り始めているように感じます。

 

 

訪問した日は夏休みでたくさんの子供たちがウイ・ロードを通過していました。その中で時折小学生くらいの男の子たちが、トンネルを歩きながら片手をあげて天井の絵をなぞっているように遊んだり、時にはピョンと小さくジャンプをして色を掴もうとしているような、元気で愛らしい仕草をしていました。それより小さな子供たちも、「色がいっぱいー!」とワクワク喜んで植田さんに話しかけてくれるようです。

 

 

自然の恵みや力強さを感じさせるような「木」のエリアから、軽やかな風や空気の振動である音の息吹を思い出させるような「火」のエリアへ制作がうつり、全身で美術のエネルギーを歩きながら楽しめる道が少しずつ伸びています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

* ウイ・ロード内部のイメージは、77mある全長が5区画に分けられている構造に着目し、古代中国に端を発する自然哲学思想である五行思想になぞらえて、各区画を「木」「火」「土」「金」「水」のセクションに振り分けています。

*五行説は、この5つの要素が相互に関係し、その生滅盛衰によって天地万物が変化し、循環するという考えが基盤になっています。−参照wikipedia五行思想より。

 

 

 

文 minayuzawa