*2019年7月18日掲載分*

▪️ Tour of  WEROAD   episode 21▪️

 

まだまだ季節外れの湿気と雨つぶが交互に池袋をすっぽりと覆っています。

ウイ・ロードの壁はコンクリートむき出しのキャンバスとなり、植田さんの一筆々々と生まれて初めて触れ合っています。

 

 

重力を生かして下に絵の具が伸びていく植田さんの特徴的な描画の一つも、このキャンバスの上ではゆっくりと下地を確かめながら絵の具が下がっていったような個性的な線をたくさん見つけることができます。

滑らかな天井用パネルの表面とは真逆のような凸凹としたコンクリートは、絵の具の発色や馴染み方も全く異なっています。植田さんはその違いを丹念に筆を当てながら対話するように確かめていました。

 

 

境界線がなく深みのある色彩の背景の中に、少しずつ木の葉や茎、枝、木ノ実、雨粒などにも見えるような線が時折顔を出し始めました。

 

 

植田さんは壁を進み戻りしながら、描いては触れ、触れては描き、少しづつ感じ取った壁の声を筆に込めて壁の表面に描き落としているように見えました。

 

 

 

 

 

* ウイ・ロード内部のイメージは、77mある全長が5区画に分けられている構造に着目し、古代中国に端を発する自然哲学思想である五行思想になぞらえて、各区画を「木」「火」「土」「金」「水」のセクションに振り分けています。

*五行説は、この5つの要素が相互に関係し、その生滅盛衰によって天地万物が変化し、循環するという考えが基盤になっています。−参照wikipedia五行思想より。

 

 

 

文 minayuzawa