*2019年6月18日掲載分*

▪️ Tour of  WEROAD   episode 17▪️

 

梅雨がまだ地に足をつけずフラフラとして、雨が降ったり爽やかな風が吹いたりする6月中旬。植田さんが2ヶ月間全身全霊で制作をした天井部分が、ついにウイ・ロードの天井に装着される作業が始まりました。

 

 

水漏れ防止用のパネルは言わずもがな非常に大きく頑丈で運搬にも設置にも慎重な作業を要するため、今日は夜中にたくさんの熟練した専門作業員さんたちが集合しています。軽やかな描画が施されたパネルを若い男性四人が目一杯の力で一枚一枚ゆっくりと運ぶと、それを天井に設置する別の作業部隊がジャッキで調整しながら持ち上げられていきました。

 

 

 

細く長い洞窟のようなウイ・ロードを歩く時、もしその天井が光を集めて様々な色を発して伸びやかに開放していたら、もっと安心でみんなが足を運びたいと思うような場所になるのではないか。
ウイ・ロードがいくつもの歴史の中でそこを往来したり、帰る場所を失い留まったりした数えきれない人間の姿・感情を受け入れじっと見続けてきたことに対し、植田さんは深く深く敬意を評して制作のイメージを練っていました。ウイ・ロードが湛えた清濁混合した人間の記憶を踏まえ、「未来」を担う天井が設置されました。

 

 

* ウイ・ロード内部のイメージは、天井面に「未来」、床面に「現在」、壁面に「過去」の役割を当てています。また、77mある全長が5区画に分けられている構造にも着目し、古代中国に端を発する自然哲学思想である五行思想になぞらえて、各区画を「木」「火」「土」「金」「水」のセクションに振り分けています。五行説は、この5つの要素が相互に関係し、その生滅盛衰によって天地万物が変化し、循環するという考えが基盤になっています。−参照wikipedia五行思想より。

 

 

 

文 minayuzawa