▪️ Tour of  WEROAD   episode 12▪️

 

春めく陽気の中ウイ・ロードに向かうと、出入り口には植田さんがデザインした特製の自転車止めがポツポツと点在していました。柔らかい雰囲気の描画がタイルの風合いに相まって、それは小さな岩が張り出したようにも、道端にある小さなお地蔵さんのようにも見えました。

 

 

さて、池袋駅前公園の特設アトリエに向かう小道は紅白の八重桜が咲き誇り、どこかおめでたいムード。アトリエの前にある倉庫では、すでに特殊な加工が施された16枚のパネルたちが積み上げられ、静かに設置の日を待っています。どこから入り込んだのか、トラ猫が退屈な見張り番のようにウトウトとしていました。

 

 

透明虹のアトリエの中では、5組目のパネルが制作されています。今までの軽やかで縦横無尽なオーラとは一転、5組目のパネルは重力を感じさせてなんとも頼もしいハンサムなオーラを発しています。

 

 

グランドキャニオンやエアーズロック、太古の瞬間を封じ込めた琥珀など、大地の記憶がいくつも脳裏によぎりました。植田さんにそのまま感じたことを伝えたところ、5組目のパネルは「土」のエリア担当であるとのこと。改めて、植田さんの無限大でシャープな表現力に舌を巻いたのでした。

 

 

*植田さんは、ウイ・ロードの内部構造がもともと5区画に分けられていることに着目し、古代中国に端を発する自然哲学思想である五行思想になぞらえて、各区画を「木」「火」「土」「金」「水」のセクションに振り分けています。五行説は、この5つの要素が相互に関係し、その生滅盛衰によって天地万物が変化し、循環するという考えが基盤になっています。−参照wikipedia五行思想より。

 

 

 

文 minayuzawa